norikura’s diary

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日記9/17.段組みが悪いのは、「ワープロ->張りつけ」の所為

日記(9/17)

1)ふと、空が透明に見える時がある。夏の間の淀んだ空気、と灰色の雲。カラっと晴れると、秋はトンボが見え隠れして金色の田圃。そこを或る人が通り掛かる。右腕には、軽い痣が有った。今日は、自棄に蒸し暑いらしい。揺れる穂が波の様だ。村ではお祭りが有った。遠くから笛の音(ね)が聞こえる来る。着流しの風情が想像される。銀色の飴がそこらここらに光っている。反射鏡には、雲が見える。流された気球。どこに行ってしまったのか?着色記念にそっと取って置いた写真。セピア色。色褪せて、見る度、涙が浮かんだ。鉄橋に掛かった鴨居の橋。それは試験管の色だったりして。短調な列車の振動が耳障りだ。ふと口を吐いたのは啄木の詩だった。力量もなく、己もなく、ただ空だけさ迷った。冬が既に準備されていた。
2)「去年マリエンバートで」を見る。これらが「魔の山」だとしたら、療養所としたら。失笑に程近い安堵感。緊縮症って病気。寸での所で車にぶつかりそうに。失笑。溜息。リルケに描写があったっけ。ワイドの「有馬稲子さん」。「黒い瞳」もサナトリュウム、と思う。再び失笑。「ぼこぼこ」から抜けるには、虚勢からでも笑いがいいらしい。それともリルケ?再び緊張が走る。
3)・from “Modern Algebra”
             (G.Birkhoff et.al. MacMilan)
§1.2
①“mysterious law” (-a)(-b)=ab
∵)[ab+a(-b)]+(-a)(-b)=ab+[a(-b)+(-a)(-b)]
                   =ab+[a+(-a)](-b)
                   =ab+0(-b)
                   =ab
一方、第1式から出発して、
                   =a[b+(-b)]+(-a)(-b)
                   =a・0+(-a)(-b)
                   =(-a)(-b)
②Z[√2]はintegral domain
∵)as usual.
・ 「高校入試トップ校レベル数学問題精講(代数編)」(旺文社)より
(問)x*y=x+y+xy (def.)
(1)(√3+√2)*(√3-√2) を求めよ。
(2)方程式 x*2x=-1 を解け。
(3)∀a:a*x=a を満たすxを求めよ。
                        (東邦大付東邦高)
(コメント)
(1)定義通り進める。場合分けを注意。(3)は単位元1が何?という問題。0。
   x*y=x+y-xy ここに、+は論理和、-はnot、積は論理積、とすると、
              exclusive-or? 束論が関連する?
   x*y=1-(1+x)(1+y) => 1-(1-x)(1-y)=x+y
     (代数で)               (論理で)
(2)様々な積
①(a1,b1)(a2,b2)=(a1a2,b1b2)
②(a,λ)(b、μ)=(ab+λb+μa,λμ)
C*-algebra というある種の「解析->代数」から拾って来た。
(3)x*^n=x*…*x (積はn個) はパスカルを昇っていることに気付く。
例として、x*^2=x^2+2x など。
ここから、多項式関数を定義して、極限など入れて、微分の公式を求めたい。
(x*^n)‘ はパスカルの’で良いのか?
とここで、係数についての和と積、文字について和と積。
 ka=a+…+a (k個) (k:自然数、a:実数) とするのか?
その前に、体とか環とか専門的にきっちり議論しなければいけない筈!
・ 「数学ⅠⅡAB理系入試問題集2009」(数研出版)より
(問)a,b,c,d∈R :a<b,c<d,b≠c,a≠d、P(x):3次式
Residue of P(x) divided by (x-a)(x-b)
  =Residue of P(x) divided by (x-c)(x-d)
  ≡R(x)
(1) Q(x)≡P(x)-R(x) 
     =>Q(x):3次式 s.t.
        Q(a)=Q(b)=Q(c)=Q(d)
(2) a,b,c,dのうち、少なくとも2つは等しい、を示し、
a=c または、 b=d を示せ。
(3) 3次式
P(x)=(x-a)(x-b)(x-c)
        +(x-a)(x-b)(x-d)
            +(x-a)(x-c)(x-d)
                +(x-b)(x-c)(x-d)
   が条件を満たす時、
      b-a=d-c
   また、
      a=c,b=d
   を示せ。
                            (東北大・理)
(コメント)
① 2つが出てくる。多項式とそれに文字を代入した値。専門に進むと深めるだろう。
② 補間式・近似式の話を知っていると得だろう。
③ mysterious lawのデッカイの、で入れた。(3)は大変そう。
④ 行列 A=(a *   B=(c *   を考える。
       * d)     * b)
 (2)、(3)は、trA=trB と、ほぼ、A=B。では、Q(a)などは?
 多項式に行列を対応させる、ではCayley-Hamilton。
(x-a)(x-b)=x^2-(a+b)x+ab
          A^2-tr(A)A+det(A)E=0
と2つ並べても。3次のCayley-Hamiltonを並べても…
(問)(1)√3が無理数であることを証明せよ。
(2)a,b∈Q f(x)=x^2+ax+b s.t.
         f(1+√3)=0
   この時、a,bを求めよ。
(4) n∈N,n≧2.g(x):係数は有理数のn次多項式、monic
この時、
 g(1+√3)=0  => g(1-√3)=0
を示せ。
                        (大阪大・理、工、基礎工)
(コメント)
(1) 余りを、px+qとし、g(x)から、g(1+√3)=p(1+√3)+q=0。
  ここで、1-√3も同じ、x^2-2x-2=0 を満たす、が決め手。1次式=0
  に2次式を使っている。
4)「現代の経済理論」(岩井克人他、東京大学出版会)を、序の6.7。Ⅰの~4.まで読む。30分。
① マクロ新展開と銘打って、
内生的景気循環論=カオスなど、外生か内生の判断も。
経済成長論=内生的成長モデルと世代重複モデル。
貨幣・信用の基礎理論=世代重複と不完全情報。更にサーチ理論・契約理論。
ゲーム理論
Nash均衡=行列の成分Max,Min。行先・列先で可換?また、線型計画法とほぼ
       同値?線型理論
詳細略。
経済取引の形態を統一的な土俵の上で比較・考察可能になった。
(コメント)
(1) カオス現象。共振とのアナロジーで議論はあるのだろうか?恐慌を何か共振に似た現象と捉え得るか?
(2) 初期値の僅かな差がカオスを生む。初期値によって均衡したり、僅かの差で発散したり。2つの違った問題!
(3) 世代重複。重複の和の線型性は?つまり、重複による輻輳。x+y+xy?
(4) 行先・列先は、偏微分だろうか?すると、非線型への拡張も容易の筈。ただ、成分のindexとは?クルーノー/シュタッケルベルグは、偏微分=0 or not.らしい。が、線型で後者は不自然。Max(行)Max(列)など全組み合わせの中で可換性。mysterious law と比すべきどんな演算の比喩と?
(5) 落した暗い所・探している明るい所の比喩があった。同値な対偶命題を探る、的なことがあるのだろうか?ド・モルガン的?
じっくりと見て行こうと思う。