norikura’s diary

ocn さんの blog Cafe から越して来ました。どうぞよろしく!

短歌、短歌、短歌、あげ染めし短歌

「万葉のいぶき」(犬養孝氏:PHP研究所
奥村晃作歌論集・現代短歌」(奥村晃作氏:短歌新聞社
を読む。
。。。
「いぶき」は読了。
犬養先生は、阪大の“万葉旅行”をなさって来たとか。
本も写真入り。
「1章 万葉の愛をたずねて」「2章 万葉の旅をめぐって」「3章 万葉の四季をたずね
て」からなる。
ラジオ放送等で語られた内容とか。分かり易い。
。。。
引用は、「あとがき」から。p.184
「これこそ「古典中の古典」」
「「万葉集」の歌は、もともと、うたったもので、歌は心の音楽ですから、みなさん、
どういうふしでもいいから、お好きなようにうたって下さい。暗誦していて、うたえる
ようになると、歌ごころもじかにおどり出して来ます。」
。。。
「歌論集」は、噛み締める様に少しづつ読む予定。
そうする価値がある本と思います。
「あとがき」によると、対象となる文章千枚から絞ったものとか。
古典評論の「隠遁歌人の源流」(笠間書院)、氏の全短歌集も併せ急ぎ読み始める予定。
今日は、
宮柊二先生の歌集「獨石馬」の評論=「鑑賞風「獨石馬」論」から、
「終焉の美学-長沢一作小論」まで。
。。。
引用は、「前田透小論」から。p.107・108
「だが、カトリシズムの世界、宗教の世界は、氏をほとんどすくいとるような近さに在る
のではないか。」
。。。
インスパイアされて・・・
1 蒼い馬冬の夜明けに空駆けて、朱の地にへと影映りしか
2 「近況を知らせてくれよ」と言いし友、今何処に居てどう過ごしたるか
3 竹薮の林に眠る頭蓋骨、眼窩の奥の光妖しき
4 灯台を出でて寒し海岸線見上ぐる空の荒れにけるかな
5 一夜には余りに長き愛の時、撫でる背中の悲しかりける
6 通わぬと風には立たぬ夕暮れの、われロボットに恋するかなや
7 山の手に咲く花青く可憐にて、夏の日差しに揺れ続けるか
8 この谷は抉れてありし、百舌鳴くも、かそけく空に消えにけるかな
9 犬と居て誰思うかな、秋風のこの麓にも届かざりし
10 突然に止まったフィルムの切れしとき、吾の愛にさえ終焉を感ず
。。。
能書きの割りには、貧弱、失礼。
。。。
パソコンですが、3つ繋ごうとは思ってるんですが・・・
という訳で今回も写真は無し。
。。。